今回も、前回にお話ししましたとおり、FPの試験に出題される6分野の3つ目「金融資産運用」から、インデックスファンドとアクティブファンドについてお話したいと思います。
まずはインデックスファンドとアクティブファンドについて簡単に説明します。
インデックスファンドとは、ファンドの基準価格が特定の指標(インデックス)と同じ値動きとなるように運用を行う投資信託のことです。通常はファンドがベンチマーク(比較のために用いる指標)とする株価指数(例えば日経平均株価や東証株価指数など)に採用されている銘柄と同じ銘柄構成となる。なおパッシブファンドと呼ばれることもある。一般的に投資信託手数料は後述するアクティブファンドと比較して安い。
一方アクティブファンドとは、運用担当者(ファンドマネージャー)が投資銘柄や投資割合等を決定し、事前に設定したベンチマーク以上の運用成績を目指す投資信託である。運用担当者により運用成績も大きく異なることから、氏名を公表して募集を行うファンドもあり、一世を風靡した「村上ファンド」もアクティブファンドに分類される。
ところで、インデックスファンドの運用(以下インデックス運用)とアクティブファンドの運用(以下アクティブ運用)はどちらが優れているのかという疑問が生じる。一見すると投資のプロが運用するアクティブ運用に分があるように思えるが、経済評論家で楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元氏は下記のように明快に回答する。
プロのアクティブ運用者の多くが勝つ状況も起こり得るが、平均的に期待できる運用利回りについては、市場平均を代表するインデックス運用は、アクティブ運用を上回ることは確実である。事実、米国でも日本でも手数料の高いアクティブ運用のうち株式の6~7割くらいは、インデックス運用に及ばない。※但しアクティブ運用の手数料が下がってくると優劣は微妙である。
それでは何故アクティブ運用が生き残っているのであろうか?疑問は残る。この点について同氏は下記の2つの点を挙げて説明する。
ひとつは、顧客(特に男性に多い)に自信過剰のバイアスが存在することが挙げられる。運用そのものは難しいが、自分にだけは良いファンドを見つけられるという根拠のない自信である。
もうひとつは、コンサルタントが自らの仕事の領域を確保するために、優れたアクティブ運用者を探すことができると、顧客に対しアクティブ運用を勧めることが挙げられる。
同氏は最後にこう締めくくる。良心的な手数料設定のアクティブ運用の登場を大いに期待したい。まったく同感である。
次回もやはりFPの試験に出題される6分野のうち「タックスプランニング」から何かテーマを選びたいと思います。